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Athlete
Method
サーファーズアスリートメソッド/SAM
『波にのらないサーフィン教室』
波にのらないサーフィン教室とは、怪我を未然に防ぐため、あるいはサーフィン上達のための陸のトレーニングです。健康な体でサーフィンをするためには陸トレが必要不可欠です。例えば、腰、肩、膝のコンディションに不安はありませんか。陸トレを通してみなさんのサーフィンライフの充実をサポートします。
料金について
◎一般サーファ一
【単発セッション70min】
・11,000円
◎学生サーファー
【単発セッション70min】
・9,900円
HIRO HIRO TIMES
SAMを担当する門倉寛人によるサーフィン活動報告及びコンディショニングコラムです。
【NEW】『Nan's Sea Cup』
2024.11.29 fri.
HIRO HIRO TIMES
福井県坂井市で『Nan’s Sea Cup』が11月23日に開催された。今回の大会は、ショートボード、ロングボード、ミッドレングス、そしてショートボードのオープンクラスがあり多くのクラスに分類されていた。大会は三国サンセットビーチで開催された。福井県は、海が日本海側に面するため試合当日に波があるのかどうか心配されていたが、当日はコンディションにも恵まれ、ヒートが順調にスタートした。
今回の大会は、ロングボードとミッドレングスの2つのクラスにエントリーした。そのため、準備することが普段の大会よりも多く試合当日はやや忙しさを感じた。ちなみに、ミッドレングスとは、長さが7フィート(約2メートル10センチ)前後のボードを指し、ロングボードとショートボードの中間的な長さのボードになる。
試合当日の波のコンディションはややオンショアが吹き、サイズも腹胸サイズの波がブレイクする状況であった。午後になると、風も弱まり、波も少しずつまとまってきた。そのため、ロングボードの決勝ラウンドではインサイドまで繋げる波を何本かキャッチすることができ、高得点につながった。
一方で、ミッドレングスクラスは風に流され、ポジショニングをキープすることが困難であったが、自分の得意のレギュラーの波(乗って右に行く波)を何本かキャッチすることができた。このヒートは手前が深くなっている影響で波が最後まで綺麗にブレイクせず、インサイドまではなかなか乗り繋げることが出来なかった。よって、ファーストセクションでできる技をやっていく作戦でヒートに挑んだ。
試合の結果は、ロングボード、ミッドレングスクラス共に優勝。そして、優勝の景品としては福井県産のセコガニを獲得することができた。どのクラスも優勝の景品はセコガニであった。そのため、多くのカニを福井県の地元の方々と仲間と共に堪能した。
地域によって、環境によって、サーフィンのスタイルは異なる。今回、訪れた福井県には素晴らしく綺麗にブレイクするポイントがあり、私が訪れたポイントの他にもたくさんのサーフィンスポットがあるそうだ。その中には、短いボードであるミッドレングスやショートボードを楽しむ波のポイントがいくつもあるそうだ。私は、これから本格的なサーフシーズンに突入する日本海を見るのが待ちきれない。
『ALAKA'I longboard festival 12th』
2024.10.23. wed.
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2024年10月13日、鳥取県の井出ヶ浜海岸で開催された『ALAKA’I longboard festival 12th 』に参加しました。今回の大会は、ビギナークラス(サーフィン初心者が参加できるクラス)、オープンクラス(中級者)、スタイルマスタークラス、加えて、パラサーフィンのクラスまであり、多くの方がそれぞれのクラスでサーフィンを楽しむことができる大会です。
私は、遠征先が遠い場合でもロングボードを運ぶために車で移動します。車での長時間の移動は体への負担になるので休憩をしながら向かい、大会前に疲れがたまらないように調整します。
今回は、鳥取へ向かう途中の愛知県でサーフィンをしてから現地へと向かいました。移動の途中で体を動かすことはとても大切です。サービスエリアに寄った際は、ウォーキングとストレッチを欠かさずに行い、試合当日のコンディションが普段通りになるように逆算して準備します。
幸いなことに、今回は滞在していた3日間ともサーフィンをすることができました。年によってはうねりが上がらないといったこともあるそうなので自然の恵に感謝する気持ちを忘れずにサーフィンをしました。
大会は、13分ヒートで行われ、ベスト1ウェーブを競います。大会当日のコンディションは、オンショアでサイズもお昼過ぎから上がる予報でした。朝はうねりが下がる予報のため、ウェイティングをして試合開始時刻が遅れてしまうのではないかという心配もありましたが、予定通りに試合がスタートしました。
今回はラウンド1から自分のサーフィンを披露することができ、大会を楽しみながら勝ち上がることができました。そして、ファイナルではコンディションは良くはなかったのですが、なんとかコンプリートし(最後まで乗りつなぐこと)、優勝することができました。
大会では勝ち切ることがなかなかできていなかったので、こうして勝つことができ、素直に嬉しかったです。今シーズンは残るところあと1試合となりました。最後の大会も自分のパフォーマンスを発揮できるように陸での調整、海での練習を行っていきたいと思ってます。最後の大会は、愛知県の伊良湖にあるロコポイントで開催されます。今後ともよろしくお願いします。
『第58回 全日本選手権』
2024.10.2. wed.
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第58回全日本選手権は、宮崎県の木崎浜ポイントで開催されました。全日本選手権は、各地方の予選を勝ち上がった代表選手が競い合う大会です。アマチュア選手のみの大会の中で最も大きなものの一つです。
試合の当日は雷のため開始時間が2時間ほど遅れてスタートとなりました。雷がなっている時は海に入ると危険なので練習もできないまま大会に臨む事になりました。
私は、6月に行われた予選を勝ち上がったため、千葉東支部の代表として今回の大会に参加しました。試合当日のコンディションは北東の風が強く吹くオンショアのコンディションでした。また、1日目は大変に強い風が吹いていたため、海の中でも強いカレント(流れ)がありました。つまり、ポジションを維持するのが大変に難しい状況です。ボードの上で座って波を待つだけで右側に流されるため、少しでも油断をすると全く別の場所にいるというような状況です。
試合は15分ヒートのベスト2ウェーブで行われました。また、この日は15分の中で最大で8本の波しか乗ることができないtという制限がありました。1つの波を乗ると、戻るのにやや時間を要するので波を選んで技を入れられる波を選択する作戦で試合に臨みました。
ラウンド1、2は順調に自分の演技ができたので勝ち進むことができました。しかしながら、ラウンド3ではなかなかいい波を見つけることができず、勝ち進むことができませんでした。ラウンド3を勝ち進むと、ファイナルだったため非常に悔しい結果となりました。
自然ありきのスポーツ。いい波を見つけ、そこにポジションを取り、短い時間の中で自分の力を最大限に発揮することがいかに難しいことなのかということを毎試合痛感します。15分という短い時間で結果を出すためには波をよくみて準備する必要があります。風向き、潮の動き、地形、ジャッジ基準、相手のサーファーの動向などヒート前に確認するべきことは多々あります。準備を怠らずに次回の大会も備えていきたいと思います。
年内の試合も残り2試合となりました。各試合で出た反省点をしっかりと修正し、勝ち切れるように調整していきます。今度ともよろしくお願いします。
『大会のジャッジ基準について』
2024.9.6. fri.
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みなさん、サーフィンの大会はどのように開催され、何を競うのかをご存知でしょうか。2024年のパリオリンピックでは、南太平洋タヒチ島のチョープで大会が開催されました。自然あってのスポーツのためこのような大きな大会では4日間で終えることができる試合のスケジュールであっても10日間という長い期間を設定しコンテストが開催されます。そして、大会期間中で波が最も良いとされる日を真ん中に定め、4日間のスケジュールで行われました。
サーフィンの大会は基本的に4人ヒートで行われます。そして、決められた時間の中で選手は波に乗り、その乗った波の中でベスト2ウェーブのスコアの合計を競います。では、ジャッジがどのような判断基準で点数をつけているのかを説明していきます。
ジャッジの判断基準は大きく分けて5つございます。1つ目は、選手のコミットメントです。これは単純に選手がどれだけ攻めながら一つの波を乗るのかをジャッジしています。当然、リスクの高い動きをすればするほど、点数は高くなります。2つ目は、技の難易度です。難しい技をすればするほど、点数は伸びます。3つ目は、技の多様性です。1つの技ばかりをするよりも様々な技を披露する事によりポイントが高くつきます。同じターンでもボトムターン(波の一番下を使うターン)とトップターン(波の一番上でターンをすること)があるように技の多様性がポイントを分けます。4つ目は、技の組み合わせです。質の高い技を組み合わせる事によってハイスコアを出すことができます。逆に言いますと、この組み合わせができていないと高得点は出ないという事になります。最後は、スピード、パワー、フローについてです。波に乗っている速度が技をこなすのに適切であるのかどうかをジャッジはみています。よって、速ければ速いほどいいということでもありません。パワーは、選手の技にどれだけの力強さがあるのかということです。そして、フローとはサーフィンの芸術的な部分の一つです。選手が次から次へと繋ぐ技がどれだけスムーズで優雅であるのかという点を見ています。
このようなジャッジ基準によって選手は競います。もちろん、審査競技のため審査員によってそれぞれの好みはありますが、それを踏まえた上で選手はパフォーマンスしています。見ている側も審査基準がわかっているとさらに大会を楽しく観戦できます。
『FiLTeR SURF ROOM 2024』
2024.7.12. wed.
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静岡県浜松市で開催された「FiLTeR SURF ROOM 2024」は、10周年を迎えました。会場の凧場ポイント(中田島砂丘西)は、家紋と赤ん坊(初子)の名前を書き入れた凧を揚げる風習がその名前の由来とされています。今年は、35℃を超える猛暑の中で大会が開催されたため、ビーチは熱く、テントは必須というような天候でした。
「FiLTeR」は、他の大会とは異なり、サーフィンのスタイルを重視しています。つまり、通常の大会と同じようなことを披露してもスタイルの点で美しくないと勝ち上がることはできません。サーフボードもシングルフィン限定、且つ長さの規定もありました。審査基準は、シングルフィンならではのスピード、フロー、パワー、波選び、ウォーキング、ターン、優雅さなどが含まれております。
私が参加したクラスは、プロ・アマ混合のクラスのため、現役プロも参加しておりました。メンクラスの参加人数は、32名であったため4回勝つとチャンピオンになれます。ラウンド1と2は風も弱く、良いコンディションの中で行われました。お昼頃になると次第に風が吹いてきたため、徐々にハードなコンディションとなってきました。セミファイナルとファイナルは、オンショアのコンディションとなり、波が難しい状況でしたが、そんな時こそ、技量が試される場でもあります。難しいコンディションで、優雅に美しく波に乗ることによって、見ている観衆を魅了し、よりハイレベルな戦いを見せることによって会場は盛り上がります。
個人の結果は、4位入賞でした。ファイナルでは、トップと5点ほど差をつけられたのでまだまだレベルの差を感じました。ファイナルのメンバーは全員顔見知りだったため、悔しい面もありますが、自分の実力を真摯にと受け止め、9月の大会に備えていこうと思います。
今回の大会は、北は北海道、南は宮崎、そしてフィリピンからの招待選手と国内のみだけでなく海外からもたくさんのシングルフィンロガー(シングルフィンをスタイルよく乗りこなすサーファー)が集まりました。若い世代からレジェンドサーファーの多くが一つのビーチに集まり、それぞれのスタイルを華麗に披露し合うことは、世代を超えて歴史やカルチャーを伝えることにつながっていると感じました。そして、かっこいいサーファーは海の上だけでなく陸の上でもクールに振る舞っています。子供からかっこいい、あの人のようになりたいと思われるようなサーファー、人間になりたいと思いました。
『JPSA旧かんぽ前トライアル第2戦』
2024.5.29fri
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JPSA(一般社団法人日本プロサーフィン連盟)が主催するプロトライアルに5月も参加しました。今年は4月・5月の2回しかプロ公認を得ることができる機会がありません。よって、この大会は私自身にとってとても重要な試合でした。
低気圧の影響により、波のサイズが上がりややハード目なコンディションの中での大会でした。南風が吹いていたため、海の面はざわついており、波もすぐに崩れて白くなってしまうような状況です。大会は2日間開催の予定ですが、ロングボードの部は1日でファイナルまで終わらせるスケジュールとなりました。
試合当日の朝は、潮が上げていたため7時開始の予定でしたが、1時間少し待ち、8時半ごろからヒートがスタートしました。サーフィンの大会は、ヒートの開始時間が早まったり、遅くなったり、待ちの時間が長くなったりと自然の状況によって大きく左右されます。波があって、初めて成立するスポーツなのでコンディションに応じて臨機応変に対応する必要があります。選手はいつ自分の出番が来てもいいようにアップを早めに済ませ準備をします。
私のヒートは4ヒート目であったため、1ヒート目が始まる前に海に入って当日の波の状況を確認しました。ヒート前に長く入りすぎると、体力を使ってしまうので当日の調整は15分から30分ほどで終えます。プロ公認の資格を得るためにはファイナルで2以内に入る必要があるので、15分ヒートを5ラウンドする必要があります。サーフィンの大会は体力がないと後半にいい演技ができないので試合と試合の間の過ごし方もとても大切です。
今回の結果は、ラウンド3敗退でした。ラウンド2では今大会の全ヒートで最も高いスコアを出しましたが、ラウンド3でうまくいい波に乗ることができなかったため、高得点を得ることができず、負けました。個人的にも調子がいい状況であったため、試合に負けたことは非常に悔しかったです。しかし、今回の大会を通して自信が持てる部分を見つけることができたので、この負けを活かせるようにまた1から修行してまいりたいと思います。
次回のHIRO HIRO TIMESでは、今回の大会の前後に行われたビックイベントである太東ビーチクラシックについて記していきます。次回の記事も楽しみにしてください。
『JPSA白里トライアル第1戦』
2024.4.26fri
HIRO HIRO TIMES
2024年4月26日 『JPSA白里トライアル第1戦』
千葉県の白里海岸で行われたサーフィンのプロトライアルにBODY LICENCEトレーナーの門倉寛人が出場しました。サーフィンのプロトライアルは、96名の参加者の中で勝ち上がった上位2名がプロ公認の資格を得ることができる非常に大きな大会です。日本でプロサーファーの資格を得るためにはこの大会で勝ち上がる必要があります。
会場の白里海岸のコンディションは南東の風が強めに朝から吹いており、天候も優れない状況でした。
そのため、波は面が悪く、潮の満ち引きも激しかったためカレント(海水の流れ)が強い1日となりました。
大会は4人のヒートで行われ、15分間に乗った波の中で点数の高いライディングの2本の合計を競います。ヒートの上位2名は勝ち上がり、ラウンド2に進むことができます。これを繰り返し、ラウンド5の上位2位以内に入るとプロ公認の資格を獲得できます。
門倉の個人的な結果はラウンド4で3位だったため、ファイナルには出場できずに大会を終えました。
15分間の中でいい波を見つけ、2本のライディングをまとめることは簡単そうに思いますが、なかなか難しい時もあります。波が全く来なくなる場合もあれば、波が大きくてアウト(沖)に戻るまでに時間がかかるようなコンディションの時があるからです。ラウンド4まで上がり、ベスト8まではきましたが惜しくもファイナルには進出できず、悔しさが溢れる大会結果となりましたが、この大会によって課題が明確になった部分もありますので、引き続きトレーニングとコンディショニンングを行い、次の大会に備えます。
サーフィンの大会は自然の力によって作られる波によってはじめて成立するので、他のスポーツとは違った面白みがあります。自然によって作られた波がものすごくいい場合もあれば、風や台風によってコンディションが悪いという場合もあります。コンペティターは、どんなコンディションの中でも自分の演技をすることが求められるのでどんな状況の中でも波と調和することが最も重要になります。
門倉が参加したクラスはロングボードのクラスでした。サーフィンは大きくロングボードとショートボードという2つのカテゴリーに分けられます。そのため、ロングのプロとショートのプロの資格は別々に存在します。大会の審査基準もロングとショートでは全く異なります。また、コンディションによっても判断基準が異なるため自然の持つ影響はとても大きいスポーツです。
5月の大会スケジュールは志田下(5月11/12日)、太東ビーチ(5月25/26日)、旧かんぽ前(5月29/30日)となります。門倉のサーフィン活動は今後も共有していきますので、よろしくお願いします。